第4話

入ってきた俺、妃響、燈妃に

目もくれず、パニック状態の妃愛。



どうして、こうなったのか

わからない俺たちは


ただ、ただ……苦しむ妃愛を

見守ることしか出来なかった。




過去の記憶と重なる。

 



妃愛の手が躊躇いもなく首に伸びる。



息を飲むまもなく

暴れて、叫んで、苦しむ妃愛を見る。



「死のう?一緒に死のうって言ったじゃないか!」



叫びに似た、


妃愛の悲痛な気持ちが

静かな病室中に響く。

  




死のう?誰が死のうって言ったの?





だれが死のうって言ったの…?

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