第78話

父:「妃響。病院行くのか?」


妃響:「うん、そう。親父は?」


父:「妃響と行こうと思って待ってたんだ。準備できてるのか?」


妃響:「うん、できてる。」


父:「じゃあ、行くか。今日は誰も連れていかない。俺が運転していく。」


妃響:「了解。」



妃愛が倒れて、この2週間

親父と話す機会が増えた。


優哉さんのこと、朝妃のこと

悠妃のこと…、そして妃愛のこと。


今後どうしていくかを話している。



今まで無かった

組長と若頭という関係ではなくて


父親と息子の時間を過ごす事が増えた。



妃愛が倒れたことがキッカケだから

良いのか、悪いのか…


なんとも言えないけど


今まで親子の時間が無かったから

今後の為には必要な時間なのかもしれない


って受け止め方をしている。



俺と親父が揺らいだら

玖賀の家族は崩れ落ちる。


そうしない為にも


今は親父と向き合わないといけない。

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