第77話

妃響:「もう2週間か…。悠妃……倉庫に行ってみるよ、あいつと話さないといけないこともあるからさ。」


竜妃:「うん、そうだね。お願い。」


妃響:「はぁ〜っ……頼むな、後。」


竜妃:「うん、わかってる。妃響兄は無理しないでよ?」


妃響:「ん、そうだな。無理……なるべくしないようには頑張るけど、うん…ま、俺が踏ん張らないといけないな。」



今の玖賀の家はみんなバラバラだ。



俺は、仕事と妃愛の面会…

碧空や遼大…仲野の家への連絡…

木崎のおじさんへの連絡…対応。


竜妃と雅妃はいつも通り

セットで行動しているけど

どこか、前よりも元気が無いように感じる。


燈妃はなぜか行方不明。


煌妃は渚君、陽真のこと、

大学のこと、そして…事故のこと。

色々と向き合わない事が一気に起きて

精神面で不安定になっている。


大学は何とか行っているが

家では無理して元気で居ようとしている。


悠妃は、自分が引き止めないで

連れ出した事を後悔して

学校、面会、倉庫に行く流れを

この2週間していて、家には帰ってこない。



俺の、恐れていた事態……


家族がバラバラになること。



現実になりそうで怖い。



繋ぎ止めたい…


でも、どうすればいいんだ、俺は。

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