第41話
朝方、5時前。
ともくんを部屋から追い出して
私はひとり、泣いていた。
頭の中では、理解していた。
ひいくん、ともくん含めた兄達が
私の存在に動揺していて
受け入れるために葛藤していること。
スムーズになんていくわけもないことも。
理解していた。
実際に、面と向かって言われると
心臓をナイフで刺されたような
鋭い痛みが、心に突き刺さって…
耐えることが出来なかった。
ともくんの話しをこれ以上…
聞きたくなくて。
玖賀の家にお邪魔している立場なのに
部屋から追い出してしまった。
冷静になって、後から思う…後悔。
過去に時間は戻る事はなくて
心の時間は止まっているのに
時間だけが過ぎていく。
私の心を、置き去りにして。
私は、どうしたらいいのだろう…
何も考えずに部屋を出る。
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