第36話

燈妃:「ひびきにいっ!起きて!起きてるっ!?」


妃響:「起きてるよ、準備してた。何、妃愛か?どこに行ったんだ?」


燈妃:「わかんない……わからない…」


妃響:「落ち着けよ。」


燈妃:「落ち着けるわけないだろっ!」




燈妃が焦っていて、取り乱している。



初めて見る姿に

戸惑いを感じるが、動揺を隠す。


俺まで、冷静さを失ったら

弟たちが不安に思うから。


何より、燈妃が不安になるから。



頭を抱えてしゃがみこむ、燈妃。



燈妃にとって、大切な存在。


だからこそ、不安にもなるし…

居なくなる…恐怖もあるんだろう。



それは、俺も同じ。



昨日の、今日の出来事。



何か、あったんだ。




燈妃:「前も……前もあったんだ。」



今は、燈妃の話しを聞こう。


燈妃を落ち着かせないと

動くに動けない。



何が起きているかわからない。

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