第70話

"俺は、碧空も郁希も遼大も信頼してる。

だから、妃愛を任せることができた。"



"妃響だって、かわったよ?兄らしく…

親みたいになってさ。俺は嬉しいよ。"






何も答えない私に、あっくんは自分の

思ってることを話してくる。




話したところで何がかわるの?





あっくんはもういないんだよ?



あっくんにはもう会えないんだよ?



あっくんとはもう話せないんだよ?



あっくんにはもう抱きしめてなもらえないんだよ?




あっくんには慰めてもらえないんだよ?






………その、辛さが、わかりますか?





ねえ、あっくん。



わかりますか?





わたしの、辛い気持ち。

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