第68話

すべてはさ、私がうまれたことに

よって狂ったんじゃないの?





そうすれば、玖賀からお母さんは

離れる必要はなかった。




あっくんが苦しむ必要はなかった。



ひーくんが若頭になる必要もなかった。



私と、出会うこともなかったのに。




すべての原因はわたしからはじまった。






……………そんな、にんげんいらない。





……………いらないんだよ。




愛されても、必要とされてもいい人間

じゃない。邪魔な存在なんだよ。



罪人"つみびと"の私が、誰かに

愛されていいわけないの………




………………いらない………




………………消えたい……






『もっと、今時の子みたいに妃愛には

育ってほしかったんだけどな。ひめが

そうなったのも俺のせいだな。ごめんな。』





………………あっくん?





………………何を言ってるの?

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