第66話

わたしにとって、あっくんは

全てだったの。





優しくて、カッコよくて。



大好きなお兄ちゃんだったの。






あっくんは、わたしのこと

いらなかった?必要なかった?





ずっとずっと成長をみてほしかった。







いまも一緒に笑っていられると

おもってたの。






それなのに、突然いなくなった。







あっくん、約束まもってよ。



ずっと一緒にいるっていう約束。






なんで、まもってくれないの?







大人は約束を守らない人間……。





だから、関わるのも本当は嫌なの。




このまま、わたしを連れてって。






生きていくことが怖い…………





あっくんの居ない世界で生きて

いくことが、私は怖い………



だったら、死なせて欲しい………



そう思ったらいけませんか?




もう辛いんだよ。苦しいの。




あっくんを追いかけて生きていくことが。

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