第13話
逃げようとしたら、
おい、朝妃なんて言われてさ。
なんで名前知ってるんだ?
若頭ってバレたのか?
もしかしてやばい人間で調べられたのか?
とか、色々想像しちまって。
怪しいもんじゃねえから、ついてこいって言われて無理やり車に乗せられてさ。
抵抗出来ず、あっさり車に乗っちゃった…
運転手は明らかにあっち系の人。
若頭だからビビることはなかったけど
まずい人に喧嘩売ったのかもしれない。
なんて後悔しててさ。
はじめて、命の危機を感じたね。
ああ、俺もう死ぬのか…………
母さんの男に殺されて、家族に感謝も謝罪も
言えずに死んでいくのか…なんて考えてた。
どこに連れて行かれるのかもわからないまま
車は発車したんだよ。
で、例のやつは言うの。
怪しいもんじゃないから心配すんなよ。
玖賀朝妃くんなんて言って笑ってるの。
フルネームまで知られてるって
どこか他の組か?こんな男知らねえよ?
けど、見たことねえし誰だかわかんねえし。
なんも言えないまま、でっかい豪邸についたの。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます