第742話

わかってはいたけど、やっぱり寂しくて。




煌琉の前では泣かないと決めて


いたのに、私は泣いてしまった。




生きてる限り会えるのに。



その旅立ちが寂しくて。





『姉ちゃん泣かないでよ。行くの

嫌になっちゃうじゃん。泣くなし。』




煌琉は笑顔で私たちの元から旅立った。




『悠太くん、姉ちゃんと母さんと

弟たちのことよろしくお願いします。』




知らないうちに、煌琉は成長していて。



そんなことも言えるようになったのか


なんて思ってしまってまた涙する。




煌琉、貴方には味方がたくさんいるよ。



頑張ってね、応援してるからね。

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