第591話
『あ、咲美愛のお母さん。こんにちは。』
スーツ姿の彼が挨拶してくれる。
この子はこの間、病室にいたこだ。
『隣いいですか?』
『あ、はい。どうぞ。』
『すいません、失礼します。』
無言の時間が続く。彼は何を思って
いるのだろうか?それすら考えるのが怖い。
『咲美愛にあわないんですか?』
『わたしがあっていいのかな。』
『きっと待ってますよ。咲美愛は頑固だから
言葉には出しませんけど、俺にはよく
お母さんの話をしてくれてましたから。』
『そう、なの?待ってるかな?』
『待ってますよ。一緒に行きますか?』
『お願いします。』
わたしは1人で行く勇気がなくて
彼と一緒にいくことにした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます