第42話

よる、お風呂を上がった私。



リビングでみんな集まって

テレビを見ている。



『あれ?咲美みないのー?

咲美の好きな番組なのに』



『夏休みの宿題早くおわらせるのー』



『けっ、宿題かよ。俺はまだ

やんねーもーん。面倒だしな。』



『拓望も咲美みならえよ。』


パパが拓望に言う。



『へいへい、わかってますよーだ』



『わかってないだろ』



『わかってる、わかってる』




私は家族と距離を置こうとした。


家族は思春期だからかと、

気もとめなかった。




(ねぇ、そこに私は居ていいの?)



(誰か気づいてくれませんか?)



(ねぇ、つらいんだよ)

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