第7話

ガチャリ、和室のドアが開いた。



『ただいま〜…って何この空気…

え、しかもみんな揃ってる、え?

ん?あ、咲美久しぶりだな、大きく

なったなぁ、美緒姉みたいだ。』



そう言い、和室に入ってきたのは

大学病院で消化器内科の医師をしてる

母の7つ下の弟、杉村恭吾(55)である。



母は6人兄弟の5番目。

7つ上の龍次(69)

6つ上の奈保美(68)

4つ上の遼平(66)

1つ上の将浩(63)



そして今はこの世に居ないが

私の母親、美緒菜(62)である。



私は母親が47歳の時に生まれた子。

既に母には子どもが6人いた。

そのうちの三男が兄であり

父親である裕貴だ。(ひろにい)



母の家系は凄い。


りゅうちゃんは弁護士

なおちゃんは助産師

りょうちゃんは心臓外科医

まさくんは救命救急医


そんな家系にうまれた母は

19歳で結婚、出産した。


母だけが普通なのである。



『俺だけハブられてる?なんで?

なんか大事な話でもしてるの?』



きょうちゃんがみんなに言う。



誰も口を開かない。いや、

開けないんだ……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る