第56話

「可愛いよ、可愛い。

煌妃も、悠妃も、妃愛もな。

3人揃って泣き虫なのも、可愛い。」



可愛い、可愛いって言ってる妃響は

頬が緩みっぱなし。



家に帰ってくるようになって

煌妃、悠妃には昔と変わらない愛情が

あるのだと、気付いた。


デレデレだしな。2人には。



「そういう妃響もな。可愛いよ。」


「……………!は?うざっ!」


「弟と妹を溺愛する妃響は可愛いってことだ。メロメロじゃねえか。」


「弟と妹は、大天使だからな。

あいつら以上に可愛い子は居ない。」



" 俺を可愛いと言うな。"


って、また拗ね始めた妃響はやっぱり

まだまだ子供で。可愛いんだよな。




その後、「妃響は可愛いぞ。」って

言いまくっていたら、


口を聞いてくれなくなった。




言いすぎたか、「可愛い」って。

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