第41話

諦めかけていた、妃響の帰宅。


娘という、新たな宝物も妃響と

一緒に我が家に来てくれた。



突然の娘の存在を知らされて


驚き半分、納得半分。

そして、嬉しさ半分。


どう表現していいかわからないくらい

色んな感情を抱いた。



1番に思ったのは


「梨絵子、産んでくれてありがとう。」



梨絵子への感謝の気持ちだった。



消えることのなかった

梨絵子への愛情。


時が経てば経つほど、愛しい気持ちが

芽生え、「会いたい」と思う日々が

続いていた。



梨絵子の元へ、逝きたい…………



葬式の出席を認められなかった。



俺だけではなくて、

妃響も、竜妃も、雅妃も、燈妃も。

煌妃も、悠妃も。



誰一人として、認められなかった。

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