第32話

「煌妃、学校行かないと……。」



時刻は、朝の7時45分過ぎ。


小学生の竜妃、雅妃、燈妃は

15分ほど前に登校した。



保育園の煌妃と悠妃はまだ、家。



電車で30分以上、

車で1時間くらいかかる距離にある中学校はもう家を出ないと間に合わない時間。


今日は午後から登校らしいが

倉庫に寄ってから行くらしい。



「なに、煌妃。どうしたの?」


朝妃が、煌妃を抱き上げて

熱がないか確認している。



「んあああっ!行かないでっ!やっ!

やだやだやだやだやだやだ!」


「ごめんな。行ってくるよ。」


「いやーっ!!!!」



叫ぶ煌妃を、無理やり引き離し

朝妃と妃響は登校していった。

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