第63話

悠妃:「うーっ!あーっ!」


まだ嘔吐と下痢と熱で機嫌が悪い悠妃。



学校からバタバタと慌てて帰ってきたら

リビングでグズっている悠妃がいた。



朝妃兄が学校に行って

妃響兄が学校を休んだみたいだ。


でも、心配してなのか

早退して看病にあたる朝妃兄。



悠妃:「いーっ!ぎゃーっ!!だあああっ……ううう……」


奇声を発しながら昨日同様

煌妃と同じで頭を妃響兄の胸に

ぶつけたり、海老反りになって

腕から脱出しようとしたり……



妃響:「おかえり。帰ってくるの見えたから、リビングに来てた。」


竜妃:「う、ん。ただいま。」


妃響:「おかえり。竜妃は熱出てない?」


竜妃:「ん?熱?」


妃響:「先に帰ってきた雅妃がいきなり嘔吐してさ。今、部屋で寝てる。竜妃、症状出てないなら、伝染らないように雅妃に近づくなよ。」



え、雅妃も……。

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