第50話

妃響:「いつもより長いな〜。ただのグズグズじゃないのかな。」


朝妃:「そうかもなあ。」



「ゆーひ、どうしたのっ?」

朝妃兄が抱き上げ、おでこをごっつんこさせて、熱がないのか確認している。



妃響:「どう?熱ある?」


朝妃:「熱はない。これから上がるのかな?悠妃はそのパターンだし、要警戒だね。準備しとくか。」



悠妃はグズグズからはじまって

寝ない、食べない、飲まない…


食事・睡眠を一切拒否するから

度々、脱水を起こし病院を受診して

点滴をしてもらう―――ことが多かった。



―――看病を率先して行っていたのが、朝妃兄と妃響兄。



末っ子が可愛くて仕方ない二人は

悠妃が生まれた時から、

オムツやミルク…子育てに関することを

母さんに変わって手伝っていた。



母さんは悠妃出産後


産後うつ…育児ノイローゼみたいに

なっていて悠妃の泣き声に半狂乱に

なったり……一緒に泣いていたりして

情緒不安定状態が一年以上続いてて



そんな母さんを見兼ねて

朝妃兄と妃響兄が子育てをしていた。

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