第17話

ふっと、考え込んでいたら

頭をポンポンって撫でてくれる

竜妃兄が居る。



竜妃:「なーに、ひめが悩む事でもないだろ〜?アイツらはまだまだ子供。」


妃愛:「ん〜私は大丈夫よ〜。ひいくん面倒見いいから大人気なのも知ってたし。」


竜妃:「素直じゃない、構ってちゃんだな。」



私の本心を見抜いてるのか。


煌妃兄と燈妃兄が口喧嘩を始めると

時々、竜妃兄が傍にくるようになった。



なんとなく…

くすぐったい気持ちになって

中々素直になれないけど、嬉しい。



竜妃:「ひめか、明日だけど、バレンタイン。」


妃愛:「あげないよ。」


竜妃:「ふーん?翔馬にもあげないの?」


妃愛:「…………違う!そんな関係じゃない………もんっ!!」


竜妃:「大好きで仕方ないって思ってるのは俺だけだったか、残念。」



大好き、なのは否定できないけど。



今さら、翔馬大好き…

はい、バレンタインチョコだよ!


なんて言って渡せない。



毎年、義理チョコだったし。

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