第84話
1年後―――………
「ひめちゃん、おはようっ。」
「キャッキャッキャ………あう〜……」
次女
超未熟児。先天性心疾患もち。
生まれた時から、命の試練は何度も
あったけど、それを乗り越えて
お家に帰ってくることができた。
「ん〜……いいにおい。
ひめちゃん、パパそっくりねえ。」
大量出血で、意識不明になり……
緊急帝王切開で、出産。
その後、私はすぐに意識が戻らなくて
何度も、心停止しかけた…らしい。
大輔兄と貴也兄、茉佑ちゃん曰く。
母娘で、頑張ったね、わたしたち。
大輔兄とのしがらみはまだ、あるけど
積極的に育児を手伝ってくれて
帝王切開の傷と、癌の進行で…しんどい、私は助かっていた。
「史哉に、似てるなあ〜?
んんん、可愛いっ。可愛いねえっ。」
「キャッキャキャッキャ」
「なに、笑ってくれるの?
ん〜…可愛い。天使ちゃんだねえ。」
大輔兄と貴也兄は、
妃愛の成長を、喜んでくれていた。
徐々に……迫る死期に……
怯えながら、娘と親と兄と……
私は、幸せな時間を過ごす事ができた。
周りの協力があって、育てられた。
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