第82話

流産するまで、退院して。


貴也兄の家にお世話になっていた。


断固拒否をしたけど、

" 梨絵子の面倒は、俺が見る、拒否権はねえ!"と言われ、お言葉に甘えた。



無理な、行動も沢山とってきた。



その度に、お母さんと奥さんは……


" やめて!じっとしてていいから… "

悲痛な、叫び声をあげて、私を制した。



一刻も早く……流産して、


貴也兄の家から、出ていこうと思った。


6才まで育った家。

愛情に包まれて、育った家。

流産を待ち望む、私が……居ていい場所ではない。



そんな時―――……


母が倒れたと連絡が入って………



ガン患者。最期の親孝行…をしよう…

って、思って実家に帰った。




見事に突き放されて、


家だけを渡された。




この時、疑問に思えば良かったのかな…

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