「梨絵ちゃん！梨絵ちゃん！」

史哉くんの、泣き叫ぶ声と

「大丈夫、大丈夫。史哉、落ち着こう。子供置いて、梨絵ちゃんは、死なないよ。」

優哉くんの、史哉くんを落ち着かせる

声だけが、聞こえてきた……。

まだ、生きたい……。

史哉くんと、子供を育てたい。

ママとパパになりたい……。

優哉くん。色々とあったけど、ずっと支えてくれてありがとう。

私と、史哉くん、優哉くん。

大人になっても、変わらない関係。

私たちにしか、理解できない。

分かり合えない、3人の絆。

3人の絆が、あるんだ―――……。

もし、生まれた赤ちゃんが……

優哉くんの子供だとしても、

私は……ママには、代わりない。

一生掛けて、愛していく――…。

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