【※】 少女たちのお遊戯

 倫太郎が出かけている間、残された二人は洗濯をしようと共に水源へ足を運んでいた。この暑い中肉体労働をしていれば3人の服は絞れば水が濁るほど。石鹸は頼んでいる最中であるから水洗いだが、1週間の生活である程度慣れられる程度にはラビューナという生物はよくできている。


「倫太郎さん、大丈夫でしょうか……」


 倫太郎の服を洗いながらレノミアがぽつりと。街へ出かけた彼のことが逆に心配なほど、この生活はノンストレスに違いない。


「久しぶりの外だもん、少しリフレッシュできたらいいけどな」


 アイハの感想は真逆。呟いてからお互いの顔を見ては笑い合って、アイハが「研究所ではどうしてたの」と尋ねる。


「あまり大勢に囲まれるのは得意ではなくて。その……、練習、のために、たくさんの男性に……、なんて時は少し怖かったです」

「そっか、私は結構平気だったけど。倫太郎は? 怖くないの?」

「倫太郎さんは紳士ですし」


 そう言ってレノミアは頬を赤らめる。数日前に相談した通り、今日彼が戻れば『そういうこと』になることが決まっているからには緊張しても無理はない。アイハは考え、そして突然レノミアを押し倒す。


「ね、準備をした方がいいんじゃない」

「準備?」


 地面を背に倒されたレノミアの唇に、アイハは指を滑らせてから徐に口付ける。驚いたようなレノミアの顎を下に引き口を開かせると彼女たちの舌はそこで出会い、絡み、じわりとした快楽が二人の脳を侵食し始める。

 ぷは、と口を離せば少女たちの白い頬は紅を帯びて、瞳はうっすらと水分を含み互いの色を映し合う。


「アイハさん……」

「いっぱいトロトロにしてさ、びっくりさせちゃお?」


 アイハはレノミアの体に触れるとワンピースの中に手を入れ下着を剥ぐ。川の水で手を洗ってから脚の間に滑らせながら脚を開かせ、その秘部に指を添える。


「あぁ……っ、あんまり、綺麗じゃ……」

「倫太郎とする前に洗えばいいわよ」


 そのまますでに湿り気を帯びたそこを優しく撫でてから指を挿入し、中を広げるように指でほぐしていく。レノミアは口に手の甲を押し当てながら時折強く息を吐く。


「そこ……」

「気持ちい? おっけ、覚えとくわ」

「そんな……」


 覚えられてどうしたらいいのかと困惑するレノミアの額を撫でてアイハはニンマリと笑う。


「もちろん今夜は観戦するわよ、いっぱい倫太郎に指示出しちゃう」

「え、えぇ……っ? でも倫太郎さん、一度に二人とはしないって……っあん!」


 口答えは許さないとばかりにアイハの指先は的確に天井を撫でる。俗に言うカズノコはラビューナの体内に標準装備されているわけだがその形はやはり様々。自分のものとは違う感触に、アイハは実際にはどっちの方が気持ち良いのだろう?と想像しながらゾクゾクしたものを覚える。


「ぁあ……、もう、だめ……」


 練習をしていたとはいえ中への刺激は久しぶりだ。アイハの指で強い発情を引き起こさせられ、レノミアは激しく震えては潮と呼ばれるものが噴き出すのを感じる。「すごい出た!」と喜ぶアイハをよそに彼女は恍惚としたまま、土の上で息を整えていた。



***



 二人はその後一度洞窟へ戻る。そして帰宅した倫太郎を出迎えるとまた同じ水源へ誘うのだった。一度高められてから時間の経っていないレノミアは気恥ずかしそうにしていたが、その顔を見た倫太郎には効果はてきめんだったようで、スムーズにことが進行したのはそのはずである。

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