第80話

余程驚きを隠せていなかったのか、わたしの顔を見て怪訝そうに眉を顰める。




「光」



「…え?」



「俺の事馬鹿にしてんのか?」



「別に馬鹿にしてるわけじゃ…」



「だったらその失礼な顔をいますぐ取り消せっ」



不機嫌そうに言われ…。



確かに失礼かもだけど。



でも、仕方ないんじゃ…。



「ごめん…。でもまさか…勉強するとかちょっと意外で…」



しかもそれ課題なんじゃ…。



不良って、課題なんかしないんじゃないの?



謝りながらも思わず本音を漏らしてしまうと、さらにわたしを不服そうに見る。



「お前…俺をなんだと思ってんだよ」



なにって…。



「……不良でしょ?」



逆に言うとそれ以外の何者でもなくて…。

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