第17話
コンビニの前にたむろする数名の男女のうちのひとりの男にチラッと目を向ける。
色の抜けきった金色の髪、ツーブロックが刈り込まれた長めのコームオーバーヘアでアシンメトリーになっている髪型、耳に付けられたいくつものピアス、体につくシルバーのアクセサリー。
間違ってもわたしとは永遠に関わることのないようなタイプ。
あそこにたむろしている全員がガラの悪い人達だけれど、その中でも一際ガラの悪い男。
あの男。
───その男の名前を知ったのは、あの男とその家族が、わたしの住むマンションの上の階に越してきたからだった。
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