第2話 最低な日 2
——数日後
「瑠衣ーーーーーっ!!あなたそこ退きなさい!!」
朝から掃除機を武器に瑠衣を邪魔扱いするのは母親。
瑠衣は腰から落ちそうなスウェットのショートパンツを履き直し頭をかきながら立ち上がって何も言わずに自分の部屋に戻った。
「はぁ・・・。瑠衣は大丈夫か?」
コーヒーを飲みながら瑠衣が部屋に入って行くのを眺め新聞を広げるのは瑠衣の父。
母親は掃除機を止め・・・・。
「全く・・・・、こうしないと退かないんだからッ!!・・・もう23になるんだし!もっとしっかりしてもらわないと・・・!!」
母親は掃除機を部屋の隅に置き自分もキッチンに行きコーヒーを入れた。
「勝手に出て行って男と住んで・・・金持ち逃げされて家具も全て持ってかれたなんて・・・全く・・・・。」
眼鏡をかけ直しそう言った父はため息をつき母が持って来た食パンを一口齧った。
「甘いのよーーー・・、誰に似たんだかッ!男見る目もないしねーーー・・」
「でもいつまでもニートみたいな生活を許すわけにはいかないだろ??・・・」
父親がそう言うと母親は笑って・・・・。
「ね・・お父さんの伝手で何かない??」
・・・・・・。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます