第4話 転機 1

転機は突然やってくる。



ダメな私の変わり目。


まぁ、そろそろ変わった方が良いってなんとなーーく気付いてはいたが・・・・・。


まさかの・・・・。



✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼✼••┈┈••✼••



──ある日


・・・・・・。


嘘・・・。


私は目の前に出された紙をじっと見つめ何度も目を擦った。


「もういい加減にしなさい。父さんが話をしておいたから明日ここに行って軽い面接をしてもらいなさい!」


・・・・・・。


厳格な父。


きっと言い出したら撤回はしないだろう。


でもっ!!!



「ここは嫌!!」


私は顔を上げて紙を突き返した。




「瑠衣!!!!この話を断るならここから出て行きなさいッ!!」


父親もそう言い返してきたッ・・・・


まぁ・・・。


23にもなってこんなニート・・・・。


確かに・・・って感じだけど・・・・・!!!


でもここはぁーーーーっ!!!!


父親に言い返そうと思い私も立ち上ると・・・・。


「瑠衣・・・・もう貴方の新しい家も決めてきたから!・・・・ここを出なさい」


えっ・・・・。


横から母がお茶を置きそう言ったのだ。


親が娘を追い出すとかあるのっ?



嘘でしょッ?!





大学2年の時に大輔と付き合いだし・・・直ぐに一緒に暮らした。


2年半経って急に大輔に出て行かれて・・・・。


そして、親から言われたこの就職先。




──その数日後。



最悪だ。


地味めなスーツを着て私はツルツルハゲおじさんと向き合う。


「お父様から連絡をいただいたとき本当に良いご縁だと思ってねー!」


おじさんは笑ってそう言った。


そうでしょうよ。


あんたはね。



私にとってはただのヤバいご縁だけどね。


ご縁と言えば聞きが良いけど。



「では、来週から来れますか?」


・・・・・・。


「はい。」


しかも安月給の仕事。


そして最悪な環境。



私の中では3Kに値する・・・・。


『教師』


という・・・仕事だ。



マジで簡単な面接を終え高校を後にする。


校門を出て、振り返りその校舎を眺めると・・・・。


もうため息しか出ない。




一見普通のその学校。


でも・・・・。


マジで最悪。






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