『は?蝉?』
「そう、蝉。」
『今鳴いてるこの蝉?』
「その蝉。」
教室の中の熱気を誤魔化すように、下敷きでパタパタと自分を扇ぎながら訝しげに目の前の女子を見る。
『なんで蝉?
まさか名字が蝉川だから?』
「あははっ、何それ。
面白い事言うね、侑介くん。」
何が面白いのかよくわからないが前の席でクスクス笑う蝉川さん。
今まで結構たくさん話してきたが、いまだにこの子の笑いのツボがよくわからない。
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