異常が起きたのは2年生に上がる頃だ。


物理的ないじめが通用しないとわかったいじめっ子達は無視や陰口、足を引っ掛けるなどの攻撃を仕掛けてきた。


さすがにそれは防ぎようがないので自分の椅子に座り窓を見ていたのだが、ふと空腹を感じる。


昨日は食費削減の為に食べていない。

成長期である今、体は栄養を欲していた。



『メロンパンが食べたい…。』



そう呟いて机を見た瞬間、あった。


メロンパンが。


机の上に。



混乱。



いや、さっきまでは無かった。

ほんとに何も無かった。

窓を見ていたとは言え机に何か置かれたら絶対に気づく。しかも望んでいたメロンパンだ。

こんな偶然ありえるのだろうか?

食べていいの?これほんとに食べていいの?


と心の中で葛藤しながらも、結局欲に負け謎のメロンパンを貪った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る