第83話
久しぶりにガクの部屋に入る。
相変わらず綺麗な部屋。
「変わってないね」
そう言ってソファーに座った。
「普通変わらねぇだろ」
ガクも隣に座る。
「ガクの部屋にまた来るなんて、夢みたいだよ」
二度と来る事は無いと思っていた。
「戻ってきてくれて、ありがとうな」
私の手をガクの手が包む。
私達の半同棲生活はまた始まった。
ガクは週末は出かけるから、私は週末だけ実家に帰る事にした。
お父さんに"和田君は週末はどうしてるんだ?"と聞かれたけど、まさか集会に行くとは言えなかった。
ガクは週末、家で勉強している事になっている。
「やっぱり、ガクはスーツが似合うね!」
集会にはスーツで顔を出している。
純さんのスーツ姿を見た時は、怖すぎてビックリしたけど、ガクのスーツ姿は大人っぽくてカッコイイ。
心配はもちろんする。
怪我をしないかハラハラしてる。
でも、ガクを信じている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます