第34話

しばらく走ると車は古い倉庫街で止まった。



私は乱暴に車から降ろされた。


すぐにガクを乗せたスポーツカーが倉庫前に着いて安心した。


別々の所に連れて行かれたら私はまた…。


身体が震える。



私達は倉庫の中に連れて行かれる。



中には……中居の姿もあった。



「ヤダッ!ヤダッ!放して!


私に近寄らないでっ!」



中居の顔を見てパニックになった。



「イヤァー!!!


ガクッ!ガクッ!


助けて!怖いよっ!」



私はその場にしゃがみ込んだ。



「中居!覚えてるか⁉︎


俺に殺されそうになった事!!


二度とそいつに触るなっ!!!


今度こそ、ぶっ殺すぞ⁉︎」



ガクが怒鳴る。



中居はニヤけた顔をしている。

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