第4話
ガチャ!
「行ってきまーす!」
「あっ、待って」
そう呼び止められる。
ガクはチュッとキスをしてニッコリと笑う。
私も笑顔を返して家を出た。
1人で向かう高校。
一緒に登校していた鈴はもう居ない。
毎日寂しい。
毎日会いたい。
それでも前に進むしかない。
学校はそれなりに楽しい。
友達もいるし、勉強もそれなり。
私は学校帰りにある所へ向かった。
「おう!ノンちゃん」
そう呼ぶのは風間 健斗(かざま けんと)。
ケンだ。
ケンはガクの片腕。ナンバー2の男。
あの事故までは。
ケンはバイクの事故で大怪我をして、下半身不随になった。
今は隣町の高校に車椅子で通っている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます