第17話
私はガク君との出会いを大切にしたいから他に出会いはいらないけど、もしも会う事になったら服も欲しいし化粧品も欲しい。
友達と遊ぶお小遣いも必要だしね。
鈴と私はファミレスでご飯を食べて2時間くらいバイトを探して、履歴書の書き方を調べて、証明写真を撮った。
バイトを探す為にお金を使うのって変なの。
鈴はすぐにでも面接の電話をしたそうだったけど、私は親にも話さないといけないしバイトしてる先輩のガク君にも話を聞きたい。
って事で本格的に申し込むのは来週にしてもらった。
「ノン、また月曜日にね!」
「うん、バイバイ」
高校生になったからって急には変わらない生活。
うちの親は共働き。
だから帰っても誰もいない。
私は一人っ子。
家に着くと冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し2階の部屋に。
静かな家は慣れている。
そんな私の宝物はスマホ。
あっ、上原がメールでガク君の事を''和田"って書いていたっけ。
"和田 ガク"と登録の名前を変えた。
こんな些細な事も嬉しい。
私って単純だ。
単純な証拠に【ガク君に聞きたい事リスト】を書き出してみた。
それで満足してウトウト眠ってしまった。
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