第3話

「そう、上原と高校が一緒なんだけど、今泊まりに来てて。


ノンちゃんに電話して欲しいって頼んだんだ」 


こっこれって卒業アルバム見て可愛い子に電話かけてるってヤツ⁉︎


いや…私可愛くないからそれは無いな。


クラスにはもっと可愛い子いたし。


「ノンちゃん?聞いてる?」


「あっはい。聞いてる!聞いてます!」


「敬語いらないって、タメだから」


「うん、わかった。あの…何で私に?」


「文集、読んだから」


「文集⁉︎卒業文集の事?卒アルじゃなくて?


ヤバイ!何それーっ!ウケるんだけど」


私はゲラゲラ笑った。


やっぱり"可愛い"始まりじゃない事に笑えた。


「それ!その笑い!」


ガク君は笑い転げてる私にそう言った。

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