第4話
03「あ、惜しい」
☆
「よし!
みんな、ここはU・タアックで決めるぜ!!」
ロイドは指示を出すと、正面にいるモンスターにまず斬りかかる。
…ここの所、ロイドは『瞬迅剣』ばかり使うみたいだからねぇ。
…それじゃあアタシは『散力符』でも使って複合特技を発動しちゃおうかねぇ♪
あ、複合特技ってのはねぇ、みんなが技を出した後、特定の技の組み合わせで、強力な技を発動できるのサ。
「瞬迅剣!」
やっぱりね。
そんじゃ……あ、散力符が切れちまってるよ!
仕方ない、今回は諦めて…
「炸力符!」
「スパークウェブ!」
「レイ!」
…え?
あの冷血女と複合特技をやるのかい?!
「遅れんじゃないよ!」
「あなたこそ!」
『魔浄光符!!』
ズガガガ、ガン!
冷血女との技は嫌だけど、効いたはず……ん?
「あれ?まだ動くぞ」
「あ、惜しい」
ロイドとジーニアスがぽつりと言う。
倒せなかった原因は…。
「――アンタ!やっぱり遅れたね?!」
「あなたの力が弱いんじゃなくって?」
「なんだってっ!?」
「お、おい…っ
二人ともやめろって…」
「そうだよ。
まだモンスター倒してないんだから」
二人が止める声を聞かず、アタシたちは言い争った。
そうさ。
……アタシと冷血女は相性が悪い。
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