第54話
「今晩は」
定例の莉茉の挨拶。
莉茉の声に、先程までの俺の中にあった女への苛立ちが消えた。
最初は警戒してか、身体を強張らせていた莉茉。
それも次第に和らいだのかのように、今ではその表情を少しだけ緩ませる。
「…あぁ、」
そんな莉茉の挨拶に、軽く相槌を返した俺は、何時ものように煙草に火を付けた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます