第50話




「…あ?」




早く莉茉の所に行きたいのに足止めを喰らった俺からも、低い声が出る。





……何だ、こいつ。




知らねぇ女に俺は眉間に皺を寄せる。




「っ、」




それだけで怯えたようなに顔を強張らせる目の前の女。






…………うぜぇ。




「……。」




そんな女を俺は冷めた目で見下ろせば、何を勘違いをしたのか頬を赤く染めた。

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