第49話
「あっ!!ねぇ、あれ叶さんじゃない!?」
「えっ!?あ、本当だっ!!」
俺が繁華街を歩けば、自然と集まる鬱陶しい視線。
その中を慣れたように莉茉の元へと歩き続けた。
「あ、あの!叶様!!」
「……。」
突然、俺の前に現れた女によって俺の足は止められる。
「……何あれ?」
「…叶さんに馴れ馴れしくない?」
そんな女の暴挙な行為に批難の声があちこちで上がった。
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