第2話




輝くネオン。




人の活気で騒がしい繁華街。




「…………眠らない街。」



ぽつりと呟く。




眠らないこの夜の街の片隅で、今日も何時もの定位置にぼんやり座って、私は人の波を見つめてた。





この煩雑としてる街で、自分と言う存在を 認識している人は、何人いるんだろうか?



「なんて、ね。」



自嘲の笑みが、口元を歪ませる。



 

いる訳がないのに。




自分の事を、心から本当に求めてくれるような、そんな人なんて。

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