第9話 結婚式当日

最強の叔母の

協力で


時間はかかったけど

なんとか

愛の両親も

しぶしぶではあるが


ふたりの結婚を

認めてくれる事と

なった


本当にここまで

よくこれだけの

事を乗り越えて

来たなぁ〜って

思うぐらいに


最強の叔母の

後ろ盾によって

最愛のココロの

助言の数々によって


その他

友人の力添えに

よって


なんとか

ここまで来れた事に

ほっと

肩を撫で下ろした

愛だった


明日は

いよいよ

『結婚式だ』


と思いにふけている

今の時刻は

深夜の2時

正確にはもう

今日なのだ


朝また早いから

そろそろ

寝なきゃと…

床につく愛


わぁ〜

あれやこれやと

ほんと忙しい…。

花嫁と言うのは

ほんとに

慌ただしい…。


天斗が

心配して

控室に来てくれた


『愛…めちゃめちゃ

きれいだよ』

天斗は

愛の可愛さに感動して

幸せで

いっぱいだった


一方…愛は…


『なに?これ』

『どういうこと?』

『何がどうなってるの?』

愛自身…

突然のことで

頭がいや、心が

テンパって

しまった…


ココロ…

これどういうこと?


さすがのココロも

答えられなかった


それはそのはず

目の前にいるのは

正真正銘、

天斗自身…。


だけど

愛とココロには

別人に感じている


一体?

何が起きたのだろ?

現実的には

天斗そのものなのに


愛とココロは

どうしても

天斗だと認識が

できない


あんなに

天斗と寝る間も

惜しんで

来る日も

来る日も


頭を下げたり

ののしられても

耐えて

耐えて

ぐっと我慢して


ひたすら

ふたりが『結婚』

できるために


天斗は

転職もしたのに


転職も

物凄く大騒動が

あったり…


昨夜まで

ふたりで会った時

ここまで

本当によくがんばって

きたよねって

ハグしあって

感動を分かち合った

のに…


なんで?

一晩で

こんなことに

なってしまって

いるんだろ?


なんか他人事のように

結婚式も

披露宴も

いつの間にか

終わってしまった


ふたりの家に

帰ってきて


愛は天斗に

今の素直な気持ちを

話した


天斗は

愛が

言っていることが

よくわからないよ


愛…

変だよ…。

疲れてるのかな?


確かに

誰が聞いても

変…。

疲れて思考が

おかしくなっている

そう思うだろう


でも…

これは本当に

いま、愛の心の中で

確実に起きている

事実なのだ


心の中のことだから

真実になって

しまうのかも…

だけど…


これは

とんでもないことに

なってしまったぞ


これから

明るい

幸せな人生が

訪れるはず

だったのに…


なんで?

なにをやっても

こんな風に


何かに

また邪魔を

されるように

なるんだろう?


不安で

いっぱいの

心は灰色の

結婚スタートに

なってしまった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る