第36話
直後。
乗っている船は海に棲む魔物に襲われ、船の各ヶ所が壊されてしまいました。
途方に暮れていると、近くにある島の住人が来て、「そこで直しましょう」と提案をしてくれました。
それを断る理由などなく、私たちは近くにあるあるという島『ワーラル』に案内してもらいました。
常夏の世界。ガーディアナよりも暖かく、ヤシの木という陸では見かけない植物や魚があって…。
何よりここに住んでいる民族が興味を引いた。下半身が魚の肌、ヒレを持つ『人魚族』。
船を修理してもらってる間、考えるのをやめて、観光に来たつもりで楽しみましょう。
☆
「なぁなぁ!
この船に乗って遊覧なんてどうだ?」
なんて思っていたら、その時は突然やって来た。
マックスの親友(自称)のロウが、そんな話を持ってきました。
桟橋に寄せてある、小さな船。12、3人ぐらい乗れそうな。
「タオ、あれに乗りませんか?」
私から話しかけると、タオは本当に嬉しそうに笑って「はい!」と答えた。
私たちの他にも、ロウは声をかけて数だけ揃えていた。
「……女の子が多いような気がしますが…?」
「趣味の出た人選ですね」
と、タオはポツリと言った。
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