第8話
「あなたが『アンリ様』ですか?」
「!」
そう呼ばれ、アンリは驚いた。
彼とは…
初対面のはずよね…?
彼の顔をもう一度確認する。
…やはり見覚えがない。
「どなたかしら?」
「オレはマックスといいます。ガーディアナ国から来ました」
ガーディアナから…?
祖国の名前が出てアンリは理解した。
この方は、お父様の使者なんだわ。
と。
「お父様からの手紙ですね!?」
「あ、いや…」
「いつまでも子供だと思って…~もう」
困ったような言動をしていたけど、内心嬉しかったりする。
アンリがそんな態度をしていたのは少しの間で、マックスという男が沈んだように黙った事が気にかかった。
「…違うのですか?」
「…ガーディアナ王は亡くなりました。ルーンファウスト軍の手にかかって…」
―――え?
「…な、なんですって…?!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます