(ク)もう一度キミに…
序
第54話
北の大空洞で離れ離れになったクラウドは、ずっと南の村・ミディールにいた。
私は、クラウドと向き合って五年前の事を話して…。
クラウドは帰ってきてくれた。
「クラウド、おかえり」
ようやく本当の気持ちで言えた気がしたの。
☆
クラウドが戻ってきた頃、今まで休業していたゴールドソーサーは営業を再開していた。
メンバーは“息抜きに”と、ゴールドソーサーに遊びには来たが、ティファは一緒に行かずゴーストホテルで休んでいた。
ミディールでは、ほとんど寝ずにクラウドを看ていた疲れが、まだ残っていたからだ。
一人ベッドに腰を下ろしていたティファは、短く息をついた。
……今日は、みんなについていけそうにないもの。
……みんなだって色々あったのに、ここに来ると元気になるのね。
みんなのはしゃいでいる様子を思い浮かべたティファは、ドアをちらりと見た。
「そうだわ」
……イベントスクウェアでも行こうかな?
あそこ座ってていいし。
そうと決まると行動は早かった。ティファはベットから起き上がり、ホテルをあとにする。
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