第21話

「まったく…」


「もう…ティファもユフィも飛び出して行っちゃうんだもの」


連絡を取り合い、コスモキャニオンで合流したメンバーが最初に出た言葉はそれだった。


正直、オレだって今回ばかりは文句一つも言いたい。


…と思っていたが。


「ユフィは、叶えたいコトあるんだねぇ」


宿屋までの道、クラウドの隣を歩くエアリスはつぶやいた。


「どうしたんだ?

嬉しそうな顔して…」


他のメンバーとは違い、切り替えの早かった彼女。


「…クラウドは“ユメ”ってある?」


「ん?」


いきなりの質問に、


「…オレは…」口ごもってしまい、すぐに答えられなかった。


「なんやお二人さん、おもしろそ~な話してますな~?」


「ゎ!?」


話を聞いていたケット・シーはクラウドとエアリスの間に割り込んできた。

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