第7話

「こんにちは~」


クラウドがバギーカーを砂浜の手前で止め、3人が降りると、ちょうどプリシラもイルカから降りていて、クラウドと目が合うと一直線に走り、彼に飛びついた。


「ここで会えて良かったですー」


「どうしたんだ?こんなトコまで…?」


少しの間、クラウドにうずまっていたが、尋ねられると、プリシラは彼から身体をはがした。


「忘れるところでした!」


ゴソゴソ…

出てきたのは、包装された箱だった。


「あの…コレ手作りチョコなんです。旅の途中で食べてください!」


「?

…ありがとう」


プリシラも知っていたんだわ!


予想外の人物からのチョコに、ティファはまた不安になる。


―意外な人からって…効果ありそうな気がするわ…。


―とか思っていたけど。


「それじゃあ、私帰りますね」

「ああ。

気をつけてな」


その後のやりとりはけっこう淡白で、用件を済ますと、プリシラはまたイルカに乗って帰っていった。


「…なんだ」


「どうしたんだ。ティファ?」


「え!?いや、うん。何でもないの!」


安心して思わず声に出ちゃったわ。


「さ、行きましょ!」


「ん?ああ…」

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