(テ)バレンタイン
前編
第2話
――私、
クラウドの事が好きなんだわ、きっと。
バギーカーから見える景色を眺めながら、ティファは考えていた。
六番街のウォールマーケット…コルネオの屋敷へ一人で行った時、女装してまで来てくれたクラウド。
…それがすごく嬉しかったんだ。
…―その時から…だと思うんだ。クラウドへのキモチに気づいたの。
でもね。
ふと表情が曇る。
ティファは言葉に出す前に、色々と考えてしまう性格だった。
今のように。
だから、自分から何か伝えるのも、自分の中で整理してから言うタイプなのだ。
…クラウドに、いきなり『好き』だなんて、ストレートだよね…?
☆
「あら…?」
今日は“ゴンガガ”というところで泊まる事になった。
クラウドがその手続きをしている間、待っているティファはあるものに目をとめた。
それはカレンダーだった。
…明日、2月14日だわ。
ここんトコ、色々あって忘れてた。
「……」
ぼんやり見ていたティファだったが、徐々に何かを思い出した顔つきになって。
「――あ!」
明日って、バレンタインじゃない!
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