「すっご～い！

こんなにリーベリアの人たちが集まるなんて！」

盆踊りが始まり、櫓の周りを円になって踊る人たちを、櫓の上から眺めているヴァイスリッター一行。

「これはまた…パレードとは何か違うな」

「ああ…光の力が集まる。そんな感じがします」

「みんな、楽しんでいる」

それぞれに思った事を口にして、しばらく眺めていた。

「ねぇ！あたしたちも踊りに行こうよ」

「さんせ～！」

「ソウマ、行ってくるね！」

「おう！」

太鼓を叩いていたソウマはみんなを送り出した。

楽しんでくれているなら、この祭りは成功だと思う。

「あとは、トライハルトとヒルダか…」

「大丈夫じゃよ。

あやつらも楽しんでおるわ」

「うぉ！？ホウメイいたのか！」

誰もいなくなったと思っていたため、ソウマは驚いて叩くのを中断しそうになった。

「いたのか！…とは失礼な奴じゃ。わらわは見てる方が好きなのじゃ」

「そ、そうなのか」

ドン、ドドン。

太鼓の音に合わせて踊る。笑い声が聞こえる。喜びの鼓動を感じる。

「…よい流れじゃな」

リーベリアの夜はまだ明るかった。

おわり。

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