第52話

信さんとのお喋りが終わると獅崎さんが部屋に入って来た



「くり…お疲れ」



ソファーに座り煙草に火を点ける



「くり…これから俺が話してる間、何も言わずに聞いてくれ」



「はい」



「じゃあ、話すぞ」



《コクっ》



「さっき言ってた風俗女が何をするか、その答えを言う」



《コクっ》



「一概に『コレだ』とは言い切れない」



《コクっ》



「一例をあげるとすれば…それは…」



《ゴクッ》



「イヤらしい事だ」



《…》



「例えば、男性性器を愛撫したり…まぁ、奉仕する事だ」



《…エッ》



「此処は本番はしねぇが、それに近い事はする」



《…》



「此処はそういう所だ」



《!?》



「だが、くりにはそんな事させねぇ」



《???》



「何が悲しくてテメェの女房にそんなことさせるか」



《???》

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る