第51話

「ねぇ?信さん?風俗女って何するの?」



信さん・・・私の常連客



「知り合いに『お話する事』って言ったら笑われたの」



「…」



「でね?獅崎さんに聞いても教えてくれなくて」



「…」



「信さん…教えて?」



「…」



無理です・・・姐さん



「ナニってなんだろ?」



「…」



何故、気が付かない?



「真っ赤になる様な事?息を止めるとか?」



「…」



吐息を・・・喘ぐ・・・



「辞書で『風俗』って調べたら、その時代や地域で行われている生活上のならわし。しきたり。そう、書いてたの。って事は…必要な事だよね?」



「…」



ある意味、ある種の男には必要不可欠



「うん。やっぱり…風俗女で良かった」



「…」



良いのか?これで・・・組長・・・助けて下さい

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