第82話

私たちは五時丁度に仕事を終え、急いで彼の会社の前の喫茶店に隠れた



若葉には「会社の飲み会だって言ってた」と伝えた



「じゃあ、それを確かめて、もし女と居たらアウト…って事ね」



「うん」



「間違わない様にちゃんと確認しようね?」



「若葉…ありがと」



私は泣きそうになり俯いた



「泣くのは後」そう言って笑顔をくれた



「あっ彼じゃない?」



会社の方に目を向けると彼が居た



「よし、尾行開始するよ」言うや否や伝票を持ち席を立つ



私も後に続き店を出る



「今の所1人だね?会社の飲み会なら一緒じゃないのかなぁ?」



若葉は独り言の様に呟く



「あっお店に入った」



そこは、私と学が出逢った場所だった

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